

公立中学は成績が上がらない。
今回はこの話をしたいと思います。
公立中学にいると成績が上がらないという話をします。
上がらないというよりも、
思う以上に上がりにくい、という話です。
厳密にいえば、成績が上がりやすい学校と、成績が上がりにくい学校があります。
この辺でもちょっと違っていきます。
しかし、多くの学校で上がりにくくなっているという印象を受けます。
テストが簡単であっても、難しくても上がりにくくなっています。
授業を受けても、
結局、授業では解き方を教えてもらっていない問題が出てくる。
その連続で、
お子さんたちは学校に行くのが苦痛になっている。
そんな風にも思います。
公立中学には内申書があり、
これが公立高校入試に大きな影響があります。
単純化していえば、
国語3と国語4のお子さんなら、この成績の1の差で、
公立高校入試を受けるまえにすでに5から10点ほどの差がある、
ということですね。
だからこそ、みんな公立中学に行きながらも塾に行き、
私立高校に行けば大きなお金がかかるからと夏期講習で10万、20万と取られるわけです。
そして、それだけ夏期講習をやったのに、
夏明けのテストであんまり上がらなかったという人も少なくないでしょう。
私たちも塾でお子さんたちとテスト対策を死ぬほどやったのに、
夏明けのテストでお子さん達の成績がふるわなかったということは多々あります。
ほんと、毎年、心臓に悪い(笑)
単純な話で、
子どもが夏期講習を受けるから、夏明けのテストを難しくするケースが、学校側の都合で多いんです。
難しくするのは簡単です。
難しい問題を多くするのではなく、
難しい問題を序盤の最後や中盤に配置するだけで、
ほとんどのお子さんが時間配分をミスして解けなくなります。
国語なら問題を多くすればいいですし、
社会なら会話・対話形式にして問題を読みにくくします。
公立高校入試がある以上、
中学側としてはみんな「5」ということはできないんです。
ほかの中学と同じように、5もいれば、4もいれば、3もいれば、2もいる。
という状態にしたいわけです。
私が教師になりたてのころ、先輩の教師にこんな言葉を言われました。
「ひろあよ、平均点はおさえめにテストをつくるんやで。思った以上にいい成績がつけば人は喜ぶけど、その反対はクレームになるから。」と。
私は定期テストっていうのは、子どもの理解度をはかるだけではなく、
教師がきちんと子どもに伝わる授業をしているかの確認だと思っていました。
しかし、実際は、子どもがきちんと理解していようがしていまいがどちらでもよく、
上から怒られない、そして、生徒側からクレームが来ないように、成績をまんべんなくうまくつける。
これが公立の学校の実態です。
私立の普通科コースもこれと似たような事情があります。
私立高校の普通科コースは、指定校推薦で大学に上がっていきます。
ただし、300人生徒がいれば、それなりの知名度のある学校に行けるのは、
70から80人であり、赤点は取ってほしくないが、みんなに「5」がついても困る。というのが学校の事情なわけです。
という事情があります。
つまり、学校という機関はお子さんを集めて、
教育を施し、お子さんの能力を伸ばす・・・・・のではなく、
お子さんを集めて、そこでお子さん達の能力の相対的な順番を決めて、成績という数字でカテゴリー分けしていくところ、お子さんの仕分け作業をするところ、なんです。
公立中学という場所はこの最たる場所であり、
それを避けるために絶対評価の導入がありましたが、
実態は変わらないどころか、点数調整をあからさまにしてくるという事態になっています。
私が中堅私立の特進コースを進める理由が少しおわかりいただけたかと思います。
中堅私立の特進コースは基本的に、大学受験は一般受験するしかないために、
学校側はただただお子さんの能力を伸ばそうとしてきます。
最近では、大学に行ってからも、苦労しないようにと自立した学びとは何か?
ということをさせる学校が増えてきました。
ただの受験勉強だけではなく、
海外留学、
企業研修、
大学の先生による授業、
課外授業、
農業体験、
といったお子さんの「体験」にも力を入れています。
私はお子さんがお子さんの能力をきちんと伸ばす環境を手に入れることこそが、
一番の教育だと思っています。
それって、公立高校の上位校でもできるんじゃないの?
という声もあると思いますが、
ここにも少し落とし穴があるんです。
それは別の記事にまわすとして、
公立中学では成績が上がらないんです。
本当は賢くなっているのに、
大人の事情で1つ上の成績をつけてもらえない。
こういうお子さんは少なくありません。
この現実を知っておくこと。
そして、
嫌だ。
こんなの嫌だ。
と思ってもらえると嬉しいです。
せっかく、自分が大切に育ててきた子どもが、
大人の事情で仕分けされるなんて嫌だ!
と思ってほしいです。
その「嫌」っていう気持ちが、
行動する力になるからです。
ぜひ、嫌だっていう感情を持って、
そして、行動してください。